業務用ヘッドセットでは、ゼンハイザーコミュニケーションズ・プラントロニクス・GNネットコム/Jabraがメジャーどころです。
JabraのEvolveに行き着いたのは、マイクのノイズキャンセリング機能が優れていたからです。
一般的に、ノイズキャンセリングというと、環境音を消して音楽を聞きやすくする方に使われています。
販売店の店員さんもよくわかっていない人が多く、
「ノイズキャンセリングマイクですか?」
「マイクにノイズキャンセル機能はありますか?」
と聞くと、「あります」って間違った返事が返ってきます。
聞く方のノイズキャンセルにも環境音を拾うマイクがあるので、混同しているのでしょう。
自分の声を拾うマイクにノイズキャンセルがあると何がいいか?
最近のテレワークで経験している人も多いかもしれませんが。
・子供もぐずる声が聞こえる
・洗い物などの生活音が聞こえる
かなり気になって、会話に集中できません。
こうした周りがうるさい環境でもマイクにノイズキャンセリングがあれば、相手に自分の声だけをクリアに届けることができます。
ノイズキャンセルだけではなく、マイクの感度・指向性に加えて、人の声の周波数だけ拾うように設計されています。
前のモデル(Jabra Evolve 40)ですが、マイクのノイズキャンセルの効果がわかりやすい動画がこちら。
周りで騒いでいる子供の声の聞こえ方に注目してください。
Jabra 法人向け 2年保証付き EVOLVE 40 MS Stereo エンタープライズヘッドホン(ステレオ 業務用) マイクロソフト社認証 【日本正規代理店品】 6399-823-109 ※2017年4月から愛用
前のモデルは、2017年4月からほぼ毎日使用していますが、故障もなくイヤーパッドがボロボロになることもなく使用できています。
ただ、有線のモデルなので、ケーブルを引っ掛けたり使いにくいと思うこともしばしば。
そんな中で、後継のシリーズとしてEvolve2が2020年04月19日に発表されました。
・無線オーバーイヤータイプ「Evolve2 85」
・無線オンザイヤータイプ 「Evolve2 65」
・有線タイプ「Evolve2 40」
で、さっそく「Evolve2 65」を先行予約!(2020年04月21日)
2020年06月15日に到着しました。
先行予約では、充電スタンドの選択ができませんでした。
まあ、もともと有線のモデルを使用していましたし、スタンドは無しにしました。
スタンドがなくても、USB Type-Cケーブルで充電できるので問題ありません。
充電スタンド以外にも、選択肢はいろいろあります。
・片耳(モノラル)か両耳(ステレオ)
・最適化 Microsoft Teams か Unified Communication
・接続性 USB-A か USB-C
接続性は、Bluetoothに対応していないデスクトップなどのコンピュータに対応するため、USBドングル(アンテナ)の形状のことです。
Jabra Evolve2 65 には、ペアリング済みのUSBドングル(アンテナ)が付属しています。
Bluetoothの相性で、うまく繋がらないときでもUSBドングル(アンテナ)を使えばOKです。
また、同時に二つのデバイスと接続したままにできるので、USBドングルでデスクトップ、Bluetoothでスマートフォンということが可能です。
USB-A にするか USB-C にするか問題?
USB-C しかついていないノートも増えているのと、USB-A は繋ぐデバイスがいろいろあって足りなくなりがちなのでUSB-Cを選択。
最適化については、Microsoft Teams はそれほど使用頻度が高くない。
Unified Communication の方が、汎用性があるということで、こちらを選択。
違いは、右側についてるボタン(多機能ボタン / Microsoft Teamsボタン)の機能が異なります。
Unified Communication
・通話への応答
・通話の終了
・通話の拒否
Microsoft Teams
・Microsoft Teams をコンピュータで手前に表示
・実行中の Microsoft Teams 会議への参加
・Microsoft Teams の不在着信とボイスメールの表示
仕事で毎日、Microsoft Teamsをガッツリ使っているよって人以外はUnified Communicationで良いと思います。
片耳(モノラル)か両耳(ステレオ)かですが、ステレオにしました。
Jabra Evolve2や前のモデルのEvolveはオフィス用で集中するために音楽を聞くことを想定しています。
つまり、音が良い!
音楽も、TTS(音声読み上げ)やオーディオブック・ラジオドラマ的なものを楽しむのにも向いています。
コールセンターのように、人との会話にしか使わないよっていうのであれば、JabraのEngageシリーズやBizシリーズのほうが適しています。
Web会議や音声通話と、集中するために音楽も楽しみたい、ひとつで何でもという人はEvolve2にすると幸せになれます。
さて、旧モデルとの比較をしてみます。
イヤークッション(イヤーパッド)が円形から耳の形状に合わせた楕円形に変更されました。
単なるクッションではなく、雑音やノイズを遮断・吸収する素材になっています。
これによって、旧モデルのEvolveより周りの音を遮ってくれます。
高級感があります。
ヘッドバンドには、クッションが付きました。
Evolve 40や65は、クッションなしの硬い素材です。Evolve2では、頭に当たる部分がクッション素材になったので、フィット感やずれ落ちしにくくなりました。
マイクアームの上げ下げでミュート・ミュート解除できる。
・マイクアームを上にあげるだけで自動的にミュート。
・マイクアームを下げればミュート解除です。
これがすごく楽です。
Web会議ツールなどアプリでミュートするのも意外と面倒です。ミュートのショートカットキーもアプリのよって異なります。
これが、マイクアームの上げ下げだけで行えるのは、わかりやすいし楽で、なんとなく格好いいw
会議で急に話を振られても、ミュート解除でワタワタしなくて済みます。
音量調整に加えて、再生とその停止、通話に出る・通話を切る・通話の拒否もできるようになりました。
聴覚保護として、急に大きな音が入力されても上限を抑えてくれたり、ふわっと音量が上がるように調整してくれます。
歳をとって、補聴器の世話になりたくない人にはありがたい機能です。
業務用だけあって機能のカスタマイズも可能です。
コンピュータ用の「Jabra Direct」というアプリを使うとヘッドセットを自分好みにできます。
ヘッドセットのファームウエアのアップデートから、デバイス名の変更・オーディオ保護レベル(聴覚保護)の変更・自分の声のフィードバック音量など様々な設定が可能です。
音声ガイダンスで、バッテリー・ミュート・ペアリングなどの状態をアナウンスしてくれますが、この言語を変更することもできます。
試しに日本語にしたら、なんかもやっとする(格好よくない)感じがしたので、初期状態の英語に戻しました。
8台のデバイスをペアリングできますが、この情報を削除することも可能です。
とはいえ、初期状態のままで問題なく利用できるので、たまにアップデートがないかチェックする程度で良いと思います。
再生/一時停止ボタンですが、Bluetooth接続でもUSBドングル(アンテナ)でも有効です。
ChromebookでYou Tubeの再生/一時停止もボタンで操作できました。
ChromebookにインストールしたAndroidアプリでも再生/一時停止ボタンで操作が可能でした。
すべてのアプリで動作するかは不明ですが、試した中では問題なく操作できました。
テレワークのWeb会議で円滑にコミュニケーションするには、自分の声をクリアに届けるというのも重要だと考えています。
業務用なので、さすがにいいお値段はしますが保証が2年ですし、まる3年使っても故障や性能劣化がないのでお得だと思います。
現時点で、販売店に回るほど量がないようです。
Jabraの直販から購入するのがベストです。
https://www.jabra.jp/business/office-headsets/jabra-evolve/jabra-evolve2-65
おまけ
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