2018年04月07日

挿すだけでかんたん接続、+F FS040U 3キャリアLTE対応(USBデータ通信端末:USBドングル)

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※ふたつ同時に挿してもひとつしか利用できません。

 Chromebookの通信環境として、これまではHuawei Mobile WiFi E5577s-324を使用していました。
 SMSが使えるモバイルWi-Fiルーターとして活躍してくれました。

 今回、富士ソフトの「+F FS040U」に変更しました。
 USBで直接接続する、「データ通信カード」・「USBデータ通信端末」・「USBドングル」などと呼ばれるタイプです。

 このタイプの特徴は、USBポートから電力供給されるため、バッテリー切れや充電の手間がありません。
 同じタイプとしては、ピクセラ LTE対応USBドングル PIX-MT100があります。価格的には、ピクセラの方が安いのですが、無駄にWi-Fiの電波を出さない点と、USBコネクタの回転範囲が大きいので「+F FS040U」にしました。

 Chromebookでの動作確認はありませんでしたが、前のモデル「+F FS020U(docomoのみ対応)」でもRaspberry PiやLinuxでの動作事例があったので大丈夫だろうと思って購入しました。

 端末内に設定を保存する「簡単接続モード」にてChromebookにて問題なく使えています。


・接続方法
 接続方法は、「簡単接続モード」と「セキュア接続モード」があります。
 簡単接続モードは、端末内に接続設定を保存して、挿すだけで専用ドライバー不要で使えます。
 セキュア接続モードは、専用ドライバ・専用ツールによる接続方式です。設定情報は、パソコン側に保存されます。また、ATコマンドでの制御が可能なためM2M(Machine to Machine)やIoT(Internet of Things)機器向けとなります。

 簡単接続モードの設定は簡単で、SIMをセットしてパソコンに接続するだけです。
 主要なMVNOの設定情報は持っているようで、パソコンに挿してしばらくすると通信可能になりました。
 mineo Dプラン・Aプランともに自動認識しました。

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 設定は、Webブラウザから行えるのでブラウザさえあればOSは問いません。
 APNの設定は、複数登録しておくことができるので、状況に応じて変更することができます。

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・使い勝手
 パソコンのUSBポートに挿してから、25〜36秒で通信可能になります。




 ばらつきがあるのは、端末が起動する時間は同じですが、モバイルネットワークの電波を掴んで通信を開始するまでに時間がかかることがあります。
 パソコンからは、Ethernetとして認識されます。

 設定画面から端末を再起動して再接続するまでは、48秒程かかりました。

 一度設定をしてしまうと、挿すだけで使えます。
 Chromebookで設定した後に、Windows7・10のマシンにも繋いでみましたが、あっという間に使えるようになりました。Windowsの標準ドライバが自動で入り、ただ待っているだけで通信できるようになります。

 以前使っていた、Huawei E5577S-324をUSBテザリングで接続したときは、不明なデバイスとなって設定に苦労しました。同じパソコンで、FS040Uを試したところ、挿してしばらく待つだけで通信可能になりました。
 パソコンだけではなく、ヤマハのギガアクセスVoIPルーター NVR510のようにUSB接続型データ通信端末に対応したルーターでも利用できます。

 一般的な、モバイルWi-Fiルーターだと充電の手間があります。
 充電を忘れて、バッテリー切れになったことや、充電したまま自宅やオフィスに忘れてしまうということも何度か経験しています。
 +F FS040Uやこれと同じタイプのものであれば、パソコンのバッテリーさえあればいつでも使えます。

 USBの抜き差しで、再起動されるので、何日も使いっぱなしで不安定になる心配もありません。モバイルWi-Fiルーターだと、2〜3日使いっぱなしにすると、一度再起動しないとうまく通信できなくなることがあります。
 +F FS040Uは、法人向け製品でM2M/IoT機器向けの製品ですので、毎日・毎週・毎月など決まった時間に再起動する設定が可能です。また、クラウドサービス「+F MDM」を使えば、リアルタイムでの死活監視や通信制限なども行えます。
 計測機器など、設置したままにするような用途でも、再起動のためだけに行く必要がなくなります。


・モバイルで利用すると
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 モバイルWi-Fiルーターと比較すると圧倒的に軽いです。

重量
 Aterm MR04LN 111g
 Aterm MR05LN 115g
 Huawei E5577 112g
 +F FS040U 39g

 バッテリーやディスプレイが無いため、モバイルWi-Fiルーターのおおよそ三分の一ぐらい。
 鞄やポケットに入れても、重さが気になることはありません。

 利用時に、USBポートに挿すのが少し手間ですがすぐに慣れます。

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 USBコネクタの回転範囲が大きいので、タブレットモードでも違和感なく使えます。


・通信安定性
 朝の混んでいない時間帯に測定したのが下記のものです。
 2018/04/05 07:06頃 SIM:mineo Dプラン
Screenshot 2018-04-05 at 07.06.03.png

 モバイルWi-Fiルーターと比較すると、FS040Uの方がPINGの値が45〜53msと少しいいようです。モバイルWi-Fiルーターでは、78〜80ms程度でした。
 モバイルネットワークの電波を、Wi-Fiで飛ばす際のロス分かと思っています。

 電波感度が良いのか、内部ノイズなどがないためか、電波の弱い環境でも通信が途切れにくい。
 南砂町から秋葉原の東西線・日比谷線で試してみました。
 通信が途切れにくく、途切れた場合でも復帰が速い。途切れてからの復帰では、Huawei E5577が駅について発車する頃に通信を再開する状態。FS040Uは、駅の手前で減速し始めた頃に通信が再開する感じです。

 長時間の動画再生を行ってみましたが、中央付近がほんのり温かいかなという程度で発熱は問題無さそうです。

 Wi-Fiだと、設定済みのアクセスポイントが複数ある状態では、電波強度の変化で一度切れて別のアクセスポイントに接続を試みることがあります。このため、プチプチ切れてしまいます。どちらかのWi-Fiを優先設定すればいいかもしれませんが、状況によって繋ぎ先が変わるとかえって手間になります。
 また、公衆無線LANにお店のWi-Fi、モバイルWi-Fiルーターとそこら中にWi-Fiの電波が飛んでいる状態です。
 特に、2.4GHz帯は電波干渉していないほうがおかしいぐらい乱立しています。

 WiFiAnalyzer (open-source)というAndroidアプリで測定してみたら下記の通り。

Screenshot 2018-04-05 at 18.07.31.png
※東西線車両内:2018-04-05 at 18:07

Screenshot 2018-04-05 at 19.22.38.png
※自宅マンション4階:2018-04-05 19:22

時系列変化
Screenshot 2018-04-05 at 09.33.54.png
※自宅近くのセブンイレブン周辺:2018-04-05 09:33

 可視化してみると、かなりひどい状態です。

 既存のSSIDと同じものを作って、間違ってアクセスした端末を操作したり、データを抜き取る「偽AP」などの手口もあります。
 セキュリティ面からも、Wi-Fiは便利ですが、注意して利用する必要があると思っています。

 これらの状況から、USBデータ通信端末のタイプに変更しました。


・FS040Uスペック
 ネットワークおよび周波数

・LTE
docomo バンド:1/3/19/21
au バンド:1/11/18/26/41
SoftBank バンド:1/3/8/11

docomo 2.1GHz / 1.7GHz / 800MHz / 1.5GHz
au 2.1GHz / 1.5GHz / 800MHz / 2.5GHz(TD-LTE)
SoftBank 2.1GHz / 1.7GHz / 900MHz / 1.5GHz

・3G
docomo バンド:1/6/19
au 非対応
SoftBank バンド:1


 通信速度

LTE 受信時最大 150Mbps/送信時最大 50Mbps
3G 受信時最大 42Mbps/送信時最大 5.76Mbps


 現行品で同タイプのピクセラ PIX-MT100

ピクセラ LTE対応USBドングル PIX-MT100


・LTE
docomo 2.1GHz / 1.8GHz / 800MHz
対応バンド:1/3/19
 LTE 下り 最大 150Mbps、上り 最大 50Mbps



・まとめ
 一度設定してしまえば、USBポートに挿すだけで利用できるので、日によって使うパソコンが異なる場合や、会社や部署などで共有も簡単。
 Wi-Fiよりもセキュリティ面や通信の安定性がいい。
 設定のエクスポート・インポートができるので、複数のFS040Uを使う場合でも同じ設定にしやすい。
 USBコネクタの回転範囲がピクセラ PIX-MT100より大きいため、Chromebookのテントモード・タブレットモードでも違和感なく使える。

 USBポートに挿す手間や使用時に邪魔くさく感じるかと思いましたが杞憂でした。
 あまりに快適なので、追加でもう一台購入しdocomoとKDDIのSIMを入れて使い分けています。

 法人向けですが、NTT-X Storeやe-trendなら個人でも購入可能です。
・NTT-X Store +F FS040U
・e-trend +F FS040U

2018/04/21追記
Chromebookオフ会やTwitterでやり取りさせていただいている、おふぃすかぶ(@OfficeKabu)さんのレビューです。


2018/04/24追記
 Chromebookの消費電力ですが、FS040Uとモバイルルーターで差は感じられませんでした。
 モバイルルーター使用時は、Wi-Fi(2.4GHz帯)で接続。
 FS040U使用時は、Wi-FiをOFFにしてUSBに接続した状態です。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 18:27| Chromebook・ポメラ・電子ノート