しかし、「LINEで連絡を」と言われることもあるのと、QRコード決済を試してみたかったのでアカウントを作成しました。
また、連絡先などの情報を分散させて、万が一の場合でも影響が少ない体制が取れたという事情もあります。
個人情報の氏名・電話番号・メールアドレス・住所などの情報は、一元化せずにメールアドレスはGoogle・電話番号はMicrosoftのクラウド(Skype)というように分散させています。
端末では、連絡先へのアクセスを制限し、連絡先アプリ自体を無効化するなどの対策を取っています。
ChromebookでLINEのアカウントを作成するにはAndroidアプリのLINEを使います。
Chromeアプリや機能拡張のLINEではアカウントの作成や、今回の目的であるLINE Payが利用できません。
※Chromeアプリは終了予定なので、機能拡張をダンロードするように案内が出ます。
LINEの認証は、SMSで行いました。
MVNOのデータ通信+SMSのSIMを使って、SMS対応のSIMフリールーターHUAWEI E5577を利用しました。
特に問題なく、LINEアカウントが取得できました。
次に、LINE Payを利用するため、クレジットカードと銀行口座を登録します。
LINE Payはプリペイド方式なので、銀行口座からチャージを行います。
これで、LINE Payの準備完了です。
利用する際は、LINEアプリから「LINE Pay」を開き、QRコードを表示します。


この、QRコードまたはバーコードを読み取ってもらうことで決済が終了します。
日本では、モバイル決済といえばFeliCaの非接触ICチップを利用したものが一般的です。
交通系のSuicaやPASMO、電子マネーのEdyもFeliCaを利用しています。
非接触ICのタイプは、リーダーライターを用意するなど、導入するには追加の機器が必要です。
このために、いまいち普及していないのが現状です。
実際、日本銀行のレポート(2017年06月)では、利用率6.0%です。
米国やドイツでは、モバイル決済が普及していない一方で、ケニアは携帯電話加入者の約76.8%が利用しています。中国では、都市部の消費者対象の調査では98.3%が利用しています。
ケニアは、「M-PESA(エムペサ)」というSMSを利用したものです。
中国は、WeChat Pay(微信支付)とアリペイ(支付宝)で、QRコードを表示・読み取りすることで決済や送金ができます。
M-PESAは、代理店で現金を預けます。お金を受け取る人の携帯番号と金額をSMSで送信します。このSMS情報を代理店に見せてお金を受け取るというものです。公共料金・教育費などの支払い、給料の受け取りにも使われています。
WeChat Pay(微信支付)とアリペイ(支付宝)は、露店でも利用可能で、LINE Payと同様にQRコードを店舗で読み取ってもらうことで決済します。アリペイ(支付宝)は、日本のすき家・ローソンで利用できます。
モバイル端末の標準的な機能、インターネット接続・SMS・カメラを利用することで、特別な追加機器は不要です。
自分のモバイル端末で、アプリを入れて手続きすればすぐに使えます。
これなら、銀行口座やクレジット加盟店になるための審査なども不要です。
日本でも、LINE Payの他にも、QRコード決済が広がってきています。
現時点で使えるのが、楽天ペイ・LINE Pay・Origamiです。
Chromebookだと、LINEか楽天となります。
◎ LINE Pay LINEアプリの機能に含まれ、問題なく利用可能。
△楽天ペイアプリ(このアプリはお使いの端末用に最適化されません。)
※楽天のアカウントがないのでテストできてません。
× Origami お支払アプリ (インストール不可:お使いの端末はこのバージョンに対応していません。)
ドコモは、4月からQRコード決済を開始すると発表していますし、クレディセゾンもOrigamiとの協業で2018年01月25日からセゾンカード・UCカードのスマートフォンアプリで使えるようになりました。
簡単に導入できるだけではなく、手数料面でもメリットが有ります。
サービスによって差はありますが、入金・送金に手数料がかかりません。
LINE PayのCMにあるように、割り勘するときにそれぞれ手数料がかかったら洒落になりません。銀行に振り込むのも手数料がかかりすぎます。
手数料がかかるのは、チャージの残高を自分の銀行口座に振り込むときにかかります。LINE Payだと金額に関係なく200円(税別)です。
銀行口座への振込をまとめて行うなどの工夫も可能です。
クレジット決済の手数料が3.25%の場合、6646円で税込み手数料216円なので、これ以上の金額で銀行口座に振り込むようにすればOKです。
QRコードは、カメラアプリやQRコードの読み取りアプリで内容を読めてしまいますが、一定時間で変更されるようになっているなど安全性も考慮されています。
EMVCoというVisa・MasterCard・JCB・American Express・Discover・銀聯(UnionPay)という国際ブランド6社で構成される、カード決済の安全と普及促進団体でもQRコードの仕様が策定されました。
2017年7月に公開された「QR Code Specification for Payment Systems」では、「Consumer-Presented Mode」(消費者が持つモバイル端末でQRコードを提示)と、「Merchant-Presented Mode」(店舗端末がQRコードを提示)もあります。
今後はこの仕様に沿った形で、決済がされるようになります。
金額が大きくて手数料が問題であったり、個人間の貸し借りや割り勘、フリーランスの小額決済でメリットが大きいと感じています。
オリンピックもありますし、今後はQRコード決済がかなり拡大するのではないかと考えています。
私の公開しているフリーウエアへ寄付がありますが、銀行振込やクレジット決済はやはり手間です。より手軽な仕組みがあればもっと増えるのではないかと思います。
とりあえず、LINE Payを利用していろいろ試してみようと思います。