2014年12月31日

原理は単純を極め、構造は複雑を極め、人は最も人らしく


 タイトルは、「アップルシード」士郎正宗著にでてくる言葉です。この言葉は、以前の記事「ソフトについての基本的な考え」でも使っています。

 清貧の思想でもなく、節約生活でもなく、流行の断捨離やシンプルライフとも少し違います。かといって、効率化やスローライフも何となく違うように思います。考え方・持ち物・思考の根本原理はできるだけシンプルでミニマムにして、工夫によって複雑なものを実現しようという考えです。

 精神的に影響を及ぼす空間に関しては、できるだけ最小限のものにする。気に入って使って気分の良いものしか持たない。こうすると、安いからと言って大して使いもしないものを欲しくなることもなくなります。

 便利さにごまかされて、より便利なものを追い求めることもなくなります。その分、手間暇はかかるかもしれませんが、楽しんでしまえばいいのです。

 この世の中にあることのほとんどは、自分にとってのノイズだといえます。私にとってノイズであることが、誰かにとってはとても大切なものということもあります。それはそれで構いません。自分にとって重要なことに関係ないものでも、楽しいとか面白いと感じたり、人間関係でやらなければいけなかったりします。でも、こうしたノイズをすべて消してしまおうと思います。

 微食や不食、超小食にすれば、時間がかなり浮きますし、回数が減れば考える時間も少なくなります。

 ミニマリストとシンプルライフにも書きましたが、決まった服装にして何を着るか考える時間を減らす。

 インフラへの依存度も下げていこうと思います。
 10月には、携帯電話も無くしました。充電が必要な機器を減らせば、太陽光発電器の充電でまかなえます。いまの電気を使うレベルを太陽光でまかなおうとするから難しくなります。逆に、太陽光発電で発電した分でまかなえばいい話です。

 ノイズを減らすという点では、パソコンやタブレット・スマートフォンを使わないようにします。または、電子ペーパーや反射型液晶のモノクロ端末にしてしまいます。こうすると、SNSで流れて来たリンクから動画をついつい見てしまうということもなくなります。
 こうした動画は、いいものもありますが、始まる前にCMを強制的に見せられたり、終わったとたんに全く違うテンションのCMや番宣が流れます。余韻もへったくれもなく、内容について考えることもできません。映画館で観たときのように、よい気分のままでいることはできません。私は、TVを10年ほど前に処分しました。

 ラジオもいまでは、週間の番組表でチェックして、何となく聞くということはしていません。

 断捨離などで、リサイクルを使っている人もいると思います。私も、買い換えなどが、ごくまれにあるので利用しています。
 リサイクルはある側面ではまだ使えるものや資源を無駄にしないという点では、いい考え方だと思います。しかし、再資源化・リサイクル可能な廃棄物がでる前提で成り立っています。断捨離やシンプルライフが、広がって捨てるものそのものが最小化されたら、リサイクルは成立しなくなります。本当はこちらの方がいいのではないかと思っています。

 ものが増えれば、それだけオプション品などのものが増えます。日本人が家の中にあるすべてのものをカウントすると、6,000を越えるそうです。それだけのものを把握することはできないし、ものが増えれば散らかります。探す時間も、管理する手間も必要になります。

 本当に気に入ったものであれば、値段は関係ありません。自分のお気に入りのものをひとつずつ持つようにします。
 こうすれば、ドングリの背比べのような、ほんの少しだけ良くなった新製品の比較検討に煩わされることもありません。

 こうした、ものや行為、考えすらも減らすのは未来の資産を増やすためです。
 時間の資産と負債という考え方があります。
 資産は、未来の時間を節約するものです。
 負債は、未来の時間を消費するものです。

 私がプログラミングをして、ちょっとしたアプリケーションを作っているのは、時間資産を増やすためです。開発する時間はかかりますが、それを使うたびに時間を節約できます。よくある質問をFAQにまとめたりと、できるだけ自分へのコンタクトという割り込みを減らすことです。

 負債は、連絡を取ることや質が低いこと、先延ばしすることなどです。メールは、送れば返事が来ますから、未来にその返信に対応する時間が発生します。質の低いメールを送ればよけいに負債は増えます。
 アポイントを取るときに、

「打ち合わせをさせていただきたいと思いますので、ご都合をお知らせいただけますでしょうか。」

 としか、送らない人がいます。これでは、負債が増えます。

「打ち合わせをさせていただきたいと思います。来週中にできればと考えております。こちらは、3日の午後と5日の午前中に予定がありますので、それ以外で調整可能でしょうか。場所は、弊社で行いたいと考えております。」

 箇条書きでもいいと思いますが、いつまでに行いたいか、こちらの都合が悪い日時はいつかということをしらせます。これなら、最小限のメールで済みます。
 やり直しが発生するような、仕事も後から修正が発生するので負債になります。

 SNSも負債になります。
 一部、プロモーションとしてのブログ・本の告知などのメリットはありますが、どちらかというと、負債の要素が大きいのではないでしょうか。
 私の場合、TwitterとFacebookをやっていますが、Facebookにあまりメリットを感じられません。それよりもマイナス要素が大きいように思います。
 なので、本日でFacebookは終了させます。


 シンプルに単純にというのは難しいことかもしれませんが、どんどんそぎ落としていこうと思います。

 暮らし全体の風通しがよくなって、上質な時間を過ごしたいと思います。

 では、また次のテキストでお会いしましょう。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 07:00| Comment(0) | ミニマリスト・シンプルライフ
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