2014年12月30日

高速の回線とCPUの性能アップで失われたもの


 最近のページはブロードバンド前提でやたら重いと思いませんか?
 15年ぐらい前までは、いかにHTMLや画像を最適化して、表示を速くするかということをしていましたが。今では、そんなことも気にしていないページが多い。
 まだまだ、ブロードバンドは普及しきっているわけではありません。徐々に地域の格差も解消つつあるとはいえ、まだまだナローバンド環境はあります。

世界情報通信事情
ガベージニュース『世界地域別インターネットの普及率などをグラフ化してみる』
INTERNET Watch 『世界人口の6割はネット利用できず』

 ネットが利用できない地域もありますし、ブロードバンドは20%ちょっとです
 しかし、ブロードバンド前提のWebサイトばかりになっています。
 万人に優しい環境とは言えなくなってきました。新興国では、メール機能のみのISPが存在したり、回線自体が低速です。ナローバンド向けのサーチエンジン「TEK(Time Equals Knowledge)」や、メールベースのWebブラウザもあります。

 国内でも、やはり地域格差はあります。
 ナローバンド用にページを作れば、ブロードバンド環境なら一瞬でページが切り替わる。読み込みを意識させない時間でページが開くのでこれも利点となります。


 CPUも、性能がアップしたことで、プログラミングも変わりました。
 性能に依存して、プログラム自体が最適化されていないケースも増えています。
 ガラケーのアプリ開発は、結構年代も上の方が多くいます。携帯アプリだと、10KBでプログラムしなくてはいけなかったりします。そうなると、若手のプログラマーよりも、メモリが少なく処理速度が遅かった時代に第一線にいた人たちが活躍しています。数キロバイトプログラムを組んだり、16×16pixelでキャラクターを作るのもお手のものです。

 みんなが性能の高いものを持っているわけではありません。Amazonのレビューなどをみても、ちょっと価格帯が高いとレビューすらありません。安いものはレビューがたくさんついています。
 性能よりも価格を優先しなければならない事情もあると思います。
 作る側が、パワーのあるマシンで、高速の回線を使っていて問題がないとしても、一世代、二世代前のマシンや低速の通信回線で利用したときに実用になるでしょうか。

 あえて使えなくして、より新しいものに移行させようとしているのではないかと思えてなりません。

 こうした最適化や、いろんな環境での検証は、手間暇がかかります。しかし、環境に依存するのではなく、より多くの人が利用できる方がいいはずです。

 もう少しこうした視点を持って欲しいと思います。

 では、次のテキストでお会いしましょう。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 07:00| Comment(0) | ライフ
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