2014年11月28日

電子ペーパー・反射型液晶推進プロジェクト


 ポメラを使い始めてから、反射型液晶の良さをつくづく感じています。
 電子書籍端末は、Sony Readerを代々使っています。こちらは、フロントライトの無い電子ペーパーのディスプレイです。
 どちらも、同じ時間作業しても、バックライト付き液晶のパソコンやスマートフォン、タブレットとは目の疲れ方が全く違います。

 考えてみると、人間の長い歴史で光源を見続けるというのはごく最近のことです。人間の目は、液晶やブラウン管など、光る画面を見るようにはなっていません。
 眼科学会の調査で矯正視力が0.5未満の方は約165万人もいます。また、近年、若いうちから目の悪い若年近眼が増加しています。メガネやコンタクトを使用していると、どうしても度は進んでしまいます。
 40代以降で、パソコンのバックライトを暗くして使っている人も見受けられます。

 メガネ用のレンズで、眼精疲労予防レンズというものもあります。「b.u.i(ビュイ)」という製品で、木漏れ日と同じ「雲母現象」を利用して目の負担を減らすというものです。ブルーライトを低減するメガネも発売されています。

 これを使うのは本末転倒ではないでしょうか。
 そもそも、画面が光らなければ目の負担も少ない。ならば、電子ペーパーや反射型液晶を使えばいいと思います。
 私個人の経験では、電子書籍端末で使われている電子ペーパーは、長時間読書しても紙の本を読むのと疲労度は変わりません。ポメラもそうです。

 エネルギーを使わないという観点からも、反射型のディスプレイを使うことで、バックライトの分の電力をカットできるのでメリットはあると思います。
 ただ、現状ではいろいろ問題があるのも確かです。

 電子ペーパーは画面の部分書き換えや、リフレッシュといって一度、画面全体を書き換えます。このとき、一度、真っ黒や真っ白になってしまいます。書き換えの速度も速いものではありません。
 初期のものよりも、技術の向上でリフレッシュ回数はかなり減りました。しかし、まだまだ遅いのは確かです。

 反射型液晶は、書き換えの速度は通常の透過型液晶と変わりないのでこの点は問題ありません。しかし、カラーではバックライト前提の透過型液晶と比べて発色がよくありません。また、量産されていないのでコストが高くなってしまいます。
 ポメラに使われている二値のものは、コントラストが高く反射率も上げられます。しかし、諧調表現をしようとすると、どうしても反射率が下がってしまいます。16諧調ぐらいまでは見かけますが、その上となるとあまりありません。大きいサイズといえば、ASUS Eee Note EA800の8インチ 64諧調でしょうか。
 最近は、反射型液晶が見直されてきていて、株式会社ジャパンディスプレイなど、積極的に開発を行っている会社も出てきました。

 目が悪くなると、メガネやコンタクト代や歳を取って文庫本が読みにくくなるなどいいことはありません。

 バックライトがないと、暗いところで見られないという意見もありますが、そもそも暗いところで見る必要があるのでしょうか。目にもよくありません。携帯電話など、夜道で着信があったときなど見られないと困るということはあるでしょうが、すべての機器がそうである必要はないと思います。

 最近では、ノングレア液晶も少なくなってきました。
 ノングレア液晶は、液晶画面に光沢が無いものです。グレア液晶は、ツヤツヤというかピカピカの画面です。
 グレア液晶は、色が鮮やに見えますし、黒が引き締まってコントラストが高く見えます。写真や動画が綺麗に見えますが、自分の姿や蛍光灯もはっきり写ります。この、映り込みが集中を妨げるという話も聞きます。実際に、目が疲れやすいのは確かです。
 ノングレア液晶は、反射を抑える表面処理のために、白っぽく見えたり、画面の鮮やかさである「彩度」が低く見える特徴があります。
 液晶画面の表面処理で色の再現性や諧調性に差が付くのかというと、分光光度計で測定してみると全く差はありません。周囲の光と目の錯覚で左右されているだけです。

 グレア液晶は、店頭で見たときに画面が綺麗なので、購入されやすいというだけなのかもしれません。
 その製品を買った人の健康のことは配慮されていないのではないかと疑っています。

 カラーで綺麗な画面がいつも必要だとは限りません。
 動画はさすがに、綺麗な液晶で見た方が楽しめると思います。
 しかし、SNSのテキストを読んだり、ワードやエクセル・メールなどはカラーである必要はありませんし、動きが多少遅くても問題にはなりません。
 ビデオ会議などでも、大きな動きがあったときに画面を書き換えて、変化がないときは静止画のままでも充分でしょう。

 モノクロの反射型液晶や電子ペーパーで充分だと思います。
 こうした理由から、バックライトのないものを優先して、持ち物を厳選しています。
 選択肢があまりないのがつらいところです。
 今後、目の健康などの観点から、バックライトのない機器が増えてほしいと願っています。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 07:00| Comment(0) | ライフ
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