2017年03月16日

Google Apps ScriptでGmail読み取り制限によるトラブルを回避する

 業務システムから、ブログの投稿やポメラSync用の仕組みなども最近ではGoogle Apps Scriptを使っています。

 Googleのサービスをコントロールしたり、連携が容易にできるのでアイデアしだいでいろんなことができます。

 このなかで、よく使っているのがメール関連の処理です。

 ポメラDM200から送ったメールをポメラSync用に変換したり、ブログに投稿するのと同時にEvernoteに保存する、ネット銀行のメールから金額をスプレッドシートに転記するなど、メールを起点とした処理を多く利用しています。

 メールの処理で問題になるのが、Gmailの読み取り制限です。
 一般ユーザーのアカウントでは、一日に20,000件までとなっています。

 2万件なんていかないと、高をくくっていましたが案外簡単に超えてしまいます。

 Google Apps ScriptでGmailを検索して、条件に合ったメールを処理するとき、対象のメール数と頻度(トリガーの間隔)・スクリプトの数で計算してみます。

トリガーの間隔が1分の場合、1440回実行されます。

20000÷1440=13.88件

 このときに、Gmailの検索で毎回ヒットするメール数は13件までになります。

・5分で、69件
・10分で、138件
・15分で、208件
・30分で、416件

 メールを対象とするスクリプトが複数あれば、合算した値となります。
 トリガーの間隔が1分のスクリプトが二つあれば、それぞれ6件までとなります。

 制限を超えると、当然エラーとなります。


 GmailApp.search(検索条件,開始インデックス,最大取得数)

 searchメソッドを使う場合は、最大取得数を大きくしすぎると制限を超えてしまいます。

 制限を回避するには三つの方法があります。
・トリガーの間隔を長くする
・最大取得数を少なくする
・検索条件を工夫する

 この中で、三つ目の検索条件の工夫が一番効果あると考えています。
 できるだけヒットする数が少なくなるように、条件を厳しくします。

 たとえば、未読のもののみを対象にする、特定のラベルのもののみを対象にするなどです。

 こうすると、一度処理したものを既読にする・ラベルを付け替えるなどの処理を行うことで、次の実行時には対象から外れます。


 メール処理のスクリプトは、すぐに処理してほしいものが多いのでトリガーの間隔は1分を多用しています。
 スクリプトがエラーになったときの通知を「今すぐ」にしていると、あっという間に数百通のエラー通知メールが受信トレイにたまります。

 エラーメールを消している最中にも、どんどんメールが来ます。
「え! なに、ちょっと待って〜」

 かなり慌てました。
 取り急ぎ、Google Apps Scriptのトリガーを削除して、エラーメールを削除しました。

 一日の上限を超えると、当然ながら日付が変わらないと使えるようになりません。
 日本時間ではないので、日本では午前9時になります。


 業務システムを動かしていると、こうしたエラーが致命的となります。
 Google Apps Scriptには、この他にもメール送信数の制限など、様々な条件があります。
 スクリプトのテストを行う前に、ちょっと確認しておくとトラブルを回避できると思います。

 そのほかの制限事項については、ダッシュボードをご覧ください。
Google Apps Script ダッシュボード

 では、また次のテキストでお会いしましょう♪
posted by Outliner 伊藤 崇 at 11:59| Comment(0) | 効率化・仕組み

2017年03月07日

ポメラ用テキストファイル作成にも使える。「多言語対応オンラインエディタ」

 テキスト形式のファイルで問題となるのが、文字コードと改行コードです。
 UTF-8の場合は、BOMの有無も問題となります。

 テキストエディタでも、対応している文字コードが異なります。また、異なるOSだと同じソフトウエアがないため、調べるのに時間がかかったりします。

 BOM:(バイトオーダーマーク)は、ユニコードの種類や内部的なデータの並べ方(エンディアン)の判別に使われるものです。UTF-8は、BOMが必須とされていなかったことから、仕様上データの並べ方(エンディアン)の違いがないにも関わらずBOMありとなしが存在しています。
 このためUTF-8にBOMが付くことを想定していないアプリケーションではトラブルの原因となります。Web関係の、HTML・CSS・JavaScript・PHPなどは、BOMなしが無難です。逆に、Excelでは
BOM付きのCSVでないと読み込みがうまくできません。Windowsのメモ帳はBOM付きになります。
 キングジムのポメラでは、DM200以外の機種では文字コードがSHIFT_JIS、改行コードはCR+LFしか扱えません。
 DM200では、UTF-8に対応しましたが、BOMありで保存されます。

 UTF-8で、BOMありにしたい、BOMを取りたいという場合や、他の文字コード・改行コードに変換したいときには、対応したテキストエディタで保存し直す必要があります。

 パソコンに、こうしたテキストエディタがあれば問題ありませんが、ソフトのインストールが制限されていたり、異なるOSのパソコンで行いたいケースもあります。

 この場合に利用できるのが、「Multilingual Online Editor 多言語対応オンラインエディタ」です。

 Multilingual Online Editor 多言語対応オンラインエディタ
 http://multilingual-editor.sugutsukaeru.jp/

 ブラウザさえあれば、Windows・Mac・ChromeOSなどOSに関係なく利用できます。

 BOMだけではなく、文字コードの変換・改行コードの変換にも対応しています。
 テキストの編集も可能です。

Screenshot 2017-03-06 at 18.04.26.png


http://multilingual-editor.sugutsukaeru.jp/

 サイトにアクセスすると、ファイルの読み込み画面になります。
 ここで、ローカルのファイルを選択します。
 読み込むファイルの文字コードを指定します。
「Begin to Edit」ボタンを押すと、ファイルの編集画面になります。
 文字化けしていないか確認をしてください。 

 ファイルの選択をしないで、「Begin to Edit」ボタンを押すと新規作成の状態になります。

Screenshot 2017-03-06 at 18.05.05.png

 編集が必要なければ、右側の保存形式の設定を行います。

 改行コード(line feed code)を選択します。
 一般的には、SHIFT_JISの場合はCR+LF、UTF-8の場合はLFです。

「charset」(文字コード)のプルダウンメニューでは、保存する文字コードを選択します。
「multilingual(UTF-8)」を選ぶと、BOMの設定が表示されます。
「UTF-8 option」で、「with BOM」がBOMあり、「without BOM」がBOMなしです。

「Save」ボタンを押すと、ファイルがダウンロードされます。


 インターネットに接続していないと利用できませんが、ブラウザさえあれば端末やOSに関係なく利用できます。

 Chromebook・ChromeOSでは、文字コードや改行コードの指定ができるテキストエディタがあまりありません。
 また、変換が必要になるケースがあまりない場合には、テキストエディタのアプリケーションを入れるよりも便利です。

 編集が必要な場合は、編集枠の右上にあるプルダウンを変更すると表示の行数を200行まで増やすことができます。
 初期値は、10行になっています。

 ブラウザで利用するエディタの欠点として、タブが入力できないというものがあります。
 ブラウザでは、Tabキーを押すとフォーカスが移動してしまいます。
 しかし、このエディタでは「Insert TAB」というボタンがあり、これを押すことでカーソル位置にタブを入力できます。
 HTMLファイルやソースコード編集では、タブを多用するのでありがたい機能です。


 検索や置換の機能がないので、文章の執筆や大がかりな編集向きではありませんが、ちょっとした修正や文字や改行コードの変換に適したエディタです。

 ポメラで読める形式に変換したいときや、Excelでうまく読み込めないCSVを変換したいときなどに試してみてはいかがでしょうか。

 では、また次のテキストでお会いしましょう。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 07:18| Comment(0) | ポメラ・電子ノート

2017年03月06日

ポメラで単語登録が消える・文章が消えるときの対処方法

 このところ、ポメラDM100で単語登録が頻繁に消える・入力した文章が消えるというツイートを見かけます。

 こうした方々とやりとりをさせていただいて、対処方法がわかったので記載しておきます。 ※必ず直るという保証はありませんが、この操作で改善している方が複数いらっしゃいます。

 DM100には、メモリ保護用の電池として、ボタン電池が使用されています。

 DM100の単三電池は、動作用の電池です。
 この他に、ボタン電池があります。

 このボタン電池が消耗していると、電池交換時に日付・時刻がリセットされたりいろいろと不具合が起こります。

 まずは、ボタン電池を新しいものに交換してください。


 電池を交換しただけでは、不具合が解消しない場合があります。
 このときは、本体メモリにあるデータをパソコンにバックアップします。

 本体メモリのバックアップは、USBケーブルでパソコンと接続して行ってください。
 単語登録のデータも、エクスポートでバックアップを行います。

 次に、ファームウエアが最新でない場合は最新にアップデートします。
 すでに最新のファームウエアになっているときは、初期化を行います。

 初期化(フォーマット)は、次の手順で行います。

 電源が切れている状態で、
「Esc」+「→」+「電源」のキーを同時に押します。

 液晶が表示されたらキーを離します。


 後は画面の指示に従って、初期化(フォーマット)を行ってください。

 初期化を行うと、日付時刻や設定データなどがすべて消えますので、再度設定を行ってください。

 単語登録は、バックアップしたものをインポートで読み込むことで戻ります。

 この操作で、登録辞書が消えるなどのトラブルが解消したケースが複数あります。
 絶対に直るという保証はできませんが、試してみる価値はあると思います。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 08:44| Comment(0) | ポメラ・電子ノート

2017年02月17日

ポメラ DM200の新ファーム Ver.1.2 BOMなしUTF-8展開対応

 ポメラ DM200の新ファーム Ver.1.2 が本日ダウンロード可能になりました。
 DM200では、2度目のアップデートになります。


公式サイトより引用

ソフトウェア:Ver.1.2の改良点

1.バックライトの設定値を変更
バックライトの明るさを6段階から11段階へ細かく調節できるよう変更しました。

2.「UTF-8」BOMなしファイルの展開に対応
文字コードの「UTF-8」BOMなしファイルの展開に対応しました。なお、本体で保存した場合は「UTF-8」BOM付きファイルとなり、「UTF-8」BOMなしファイルの保存には非対応となります。

3.キーチャタリングの抑制機能を追加
キーチャタリングの抑制機能を追加し、より快適な打ち心地を実現しました。

4.その他、軽微なプログラムの修正を行いました。

※アップデート後のソフトウェアはVer.1.2となります。



 2と3の改善はほとんどの人が望んでいた部分なのでうれしい限りです。
 Chromebookにて新規に作成したテキストファイル・Dropboxに保存してあるテキストなどを試しましたが、問題なく開けました。

 私のタイピングの癖なのか、ポメラでは一部のキーだけチャタリングの影響を受けていました。ファームアップ後は、まだ一度も起きていません。


 さて、「4.その他、軽微なプログラムの修正を行いました。」
 こちらでどこが改善されたか調べてみました。

 現時点でわかっているのは、次の二つです。

改善点その1
 日付メモにて、Escキーで編集終了しないで画面を閉じると保存されない不具合が改善されています。


改善点その2
 タブの後ろにある半角文字を範囲選択したときに、選択範囲の表示がずれる。
 HTMLや、プログラムのコードなどの編集にもポメラを使っていますが、タブを範囲指定に含むとカーソルの位置や選択範囲の反転表示がずれてしまう不具合がありました。
 特に、タブの後ろの半角文字を選択したときに、反転表示がずれてタブを含んでいるように見えていました。
 こちらの不具合が解消しています。

 この不具合は、キングジムさんへ報告していたものなので、対応していただいて非常にありがたいです。


 ほかにも改善点があるかもしれませんが、分かり次第ご報告したいと思います。
posted by Outliner 伊藤 崇 at 12:49| Comment(0) | ポメラ・電子ノート

2017年01月29日

早起きの習慣は一日を1.5倍使えます

 30代前半のころ、残業や徹夜など遅くまで起きているのがつらくなりました。
 そこで、早起きの習慣に切り替えたところ、じつに調子がいいのでそのまま継続しています。
 約15年ほど続いていることになります。


 早起きのメリットは、なんといっても生産性が高いことと、体調が良いことにつきます。

 考える力や判断力・想像力や構成力などは有限です。
 トレーニングによって強化することは可能ですが限度はあります。

 この、思考エネルギーは、何を食べるかとか、飲み物を何にするかといった些細なことでも消費します。
 朝からどんどん消費していって、夕方や夜になればガス欠に近い状態になります。

 朝、すっきしりた状態で頭を使う仕事をするのは理にかなっています。
 夜の3時間と朝の1時間はほぼ同じと考えていいと思います。
 つまり、朝1時間でできることが、夜だと3時間かかってしまうということです。
 夜に行うことは、生産性が良いとはいえません。

 タイマー活用の記事でも書きましたが、締め切りがあることで集中力が高まる効果もあります。
 07:30には家を出なければいけないとなると、準備に30分かかるとして、07:00がリミットになります。
 これが、締め切りと同じ効果をもたらし、集中力を高めてくれます。

 思考エネルギーが充分にあり、集中しやすい状況という二つの要因で、夜の3倍生産性が上がります。

 夜だと、終わりの時間が明確ではないので、だらだらしやすい状況といえます。

 早起きすることで、気持ちにも余裕ができます。
 時間ぎりぎりに起きて、駆け足で駅に向かってとバタバタと一日をスタートする。これでは、間に合うかどうかというよけいなストレスを作ってしまいます。カバーするために、残業する。寝る時間が遅くなって、朝起きられなくなる。
 こうした悪循環になってしまいます。

 早起きをしていると、余裕を持って会社に行くこともできます。
 ラッシュ時間帯を避けられるので、混雑した電車のストレスも感じなくて済みます。


 早起きすることで体調も良くなります。
 朝の太陽の光には、ブルーライトが多く含まれています。
 ブルーライト自体は、悪いものではありません。ブルーライトを浴びると体内時計が調整されます。体に良くないのは、朝以外の時間に、ディスプレイからブルーライトを浴びることで、体内時計が狂ってしまうことです。

 朝の光を浴びると、セロトニン神経が活性化され分泌が増えます。
 セロトニンは、神経伝達物質の一つです。神経伝達物質は脳の中で情報を行き来するために必要なものです。
 セロトニンは、精神面を安定させる効果もあります。不安や怒りをコントロールしやすくなります。このため、幸福ホルモンとも呼ばれています。
 セロトニンはメラトニンの元になります。メラトニンは、疲労回復・アンチエイジング・細胞の新陳代謝に関わるホルモンです。
 朝の光を浴びることで、セロトニン・メラトニンが増えて、疲れが残らない、精神的に安定する・気分の低下や攻撃性の減少などの効果があります。

 セロトニンの材料になるのは、トリプトファンという必須アミノ酸です。
 これをたくさん含む食べ物は、バナナ・アーモンド・卵・豆腐・納豆・ヨーグルトなどです。
 朝日を浴びて、セロトニン神経を活性化しても材料がなければセロトニンは作られません。
 早起きの習慣と供に、こうした食事を取るようにしましょう。


 早起きの習慣をつけるには、充分な睡眠時間を取ることが必要です。
 睡眠時間を削って早起きするのはもってのほかです。

 睡眠時間が5時間などの短時間では、酩酊状態と同じです。つまり、お酒に酔っているのと同じです。
 脳内伝達物質は、夜寝ている間に作られます。神経間の伝達をするこの物質が不足すると、情報がうまく伝わらなかったり遅くなります。

 これでは、記憶力はもとより創造力や集中力も維持できません。

 ストレスも解消できませんし、脂肪燃焼の働きも落ちるので太りやすくなります。


 早起きになるには、15分から30分ていど寝る時間を早くします。
 寝る時間を早くしても、起きる時間が変わらないなら普段の睡眠時間が足りていなかったといえます。
 30分早い就寝を2〜3週間続けたら、さらに30分早くします。
 これで徐々に早くしていくと、朝早く起きられるようになります。

 急に変化させると、脳や体が拒否反応を起こすので少しずつ変化させます。

「○○時に起きる!」ではなく、「今週は寝る時間を30分早くしよう」というのがうまくいく秘訣です。


 早起きをして、朝の時間で「あれをやろう、これをやろう」と計画する人もいます。これも、失敗する要因です。二つの新しい習慣をつけようとするのは、非常に負担が大きくなります。

 まずは、早く起きられるようにして、それが定着してから何かを始めてください。


 私も、朝の時間にやることは日によって違います。
 海外に支社を持つお客様とSkypeで打ち合わせをする日もあれば、ポメラで本の執筆をしている日もあります。

 仕事だけではなく、趣味のことをしたり、ノンビリと本を読むなどでもかまいません。


 睡眠の質を高めることも重要です。
 質が低下するので、寝る前にやめた方がいいこともあります。

 タバコは、脳が覚醒してしまう。
 お酒は、眠りが浅くなる・夜中にトイレに起きてしまう。
 パソコンやスマートフォンは、体内時計が狂います。
 寝る前に食べるのは、胃に負担がかかり、眠りを浅くします。
 熱いお風呂に入るのも、体温が上がって寝付きにくくなります。
 コーヒーなどのカフェインを含む飲み物は、脳を興奮させて寝付きを悪くする・脳内伝達物質が作られにくくなる。

 お酒やタバコは、寝る2時間前にはやめるようにします。
 パソコンやスマートフォンも、2時間前にはやめましょう。どうしても使う場合は、画面を少しくらいなと感じる程度まで下げて、ブルーライトカット対策を行います。

 コーヒーなどに含まれるカフェインは、8時間ほど効果が持続します。寝る時間の8時間前までに飲むのをやめましょう。
 9時に寝るのであれば、昼食後のコーヒーが最後になります。


 早起きの習慣は、だいたい12〜13週間で定着します。
 約3ヶ月、早く寝るようにするだけで、体調も良くなるし頭も働くようになります。


 デメリットとしては、夜お酒のつきあいが悪いと言われることぐらいでしょうか。
 これも、顔だけ出して早々に退散するとか、いつも20時までで帰るなどの工夫でなんとかなります。


 自分を変えたいとか、もっとよくしたいと思っているのなら、そのベースとなる早寝早起きの習慣を身につけるのをおすすめします。


posted by Outliner 伊藤 崇 at 13:03| Comment(0) | ライフ